「愛知県庁を地下壕に」/元陸軍少佐が証言/戦後、穴埋め計画書焼く/終戦直前に極秘工事
出典:『朝日新聞』、1992年2月21日。
解説:終戦直前の吉根で、大がかりな地下壕が、軍によって造られていました。そのことが、あきらかとなったのはいまから30年ほど前のことです。吉根の小林茂埜さんの随筆「召集の思い出(1) 」に、小林さんの体験として書かれていました。これがおおやけになると、研究者や新聞記者の注意にとまり、吉根の地下壕が愛知県庁の移転予定地だった可能性が浮かび上がります。以後、この話題は世間にひろまってゆきますが、その最初となる新聞記事です。
注- 小林茂埜「召集の思い出」、志段味の自然と歴史に親しむ会世話人会編『私たちの博物館 志段味の自然と歴史を訪ねて』第27・28号、1991年11月15日、1–4頁。↩